コイーバ シグロ1(COHIBA)

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評価:【S+】
価格:1700円/本
時間:65分
分類:プレミアムシガー
生産:キューバ
サイズ:ペティコロナサイズ(長さ:102mm 太さ:15.87mm)
加湿:店舗で加湿管理


■見た目
1968年の生産開始から、キューバ政府用葉巻、つまり政府高官用、来賓用としてのみ扱われ、一般の消費者は入手できない幻の葉巻だった。
1982年に一般に解放され、一般消費者も入手可能となる。
1982年からは、コイーバに代わり、トリニダッドが政府用葉巻となった。
故に、現在においてもコイーバとトリニダッドは別格の最高級葉巻としての名声が高い。
ちなみに、現在人気のシグロシリーズは、1990年以降に登場した銘柄。
今回は、先日レビューしたトリニダッドのレジェスに対し、サイズが似ているコイーバのシグロ1をぶつけて比較レビュー。
元、政府用葉巻の両者。
共にブランドの中で最も安価なもの同士、比較の結果が楽しみ。
色は、オーソドックスな茶色。
表面に筋は殆ど見られず、ラッパーの継ぎ目が分かりづらい程に巻きは丁寧。
触れると結構硬く、表面付近は少しだけ柔らかい。
香りは、微かに木の香り、鞣革ぽい香り、甘い香り。

着火、18:54。

■序盤
着火直後から、とてもハッキリとした旨味と甘味が味わえる。
旨味と甘味は、木系の出どころのように感じるが、それのみではないようだ。
この葉巻は大変に香り高く、木系、栗系の芳香が凄い。
何というか、異次元な味わいの質の高さ、芳香の質の高さである。
蒸したての栗のような風味、これはともするとナッツ系にも感じられるような、そのような何とも言えぬステキな風味があり、それが特徴を作っているのだが、トリニダッドのレジェスの上品な微かな特徴づけとは異なり、もっとズバ抜けてハッキリとしている。
このステキな風味、鼻に抜ける栗かナッツのような甘くて香ばしい風味は、忘れる事が出来ないだろう。
今の率直な感想は、すごく旨い!すごく甘い!少しだけ香ばしい!大変に香り高い!という感じ。
あまりにも旨くて、なんだかズルい。
しかも煙量がかなり豊か。
吸い込みは標準より結構軽い個体。
灰の色は白。

■中盤
この葉巻は、燃え進むのが恨めしい。
ずっと燃え進まないでいてほしい。
すごく旨い、すごく甘い、少しだけ香ばしい、が、切り離せない感覚で同時に身体の全体にまとわりついてくる。
蒸した直後の栗は上記の感覚に近いのだろうが、この葉巻の内容は、その例えを遥かに超えて旨い。
言葉とはかくも不自由なものなのか、いや、筆者の言語能力の拙さがそうさせるのだろう。
鏡があったら、おぞましい自分の姿を目撃することだろう、葉巻を持つ指以外は、全身の筋肉という筋肉が、弛緩しきっている。
旨味、甘味、若干の香ばしさは、更に増して来ている。
今でもこれだけ高い次元にいるのに、こいつは更に上の世界に入るのか、という驚きがある。
合わせて、とっても微細な、スパイシーの破片にも満たない程度の微かな心地良い刺激を見つけられる。
これらのバランスは、上手く説明できない旨さ。
とても官能的な旨さであり、自分を異次元の世界に旅立たせてくれる。

■終盤
旨さに溺れ、アホ面で恍惚に浸っている間に、もう終盤。
旨味と甘味は強まり、更に上のステージへ。
コクは少しずつ増していたのだろう、今まではアホになっていてコクの少しずつの増量を見過ごしていたが、今はコクの厚みを感じられる。
旨味と甘味とコクで中心を構成している。
勿論、栗のようなナッツのような、甘味と一体な香ばしさも、盛り上がりを見せている。
更に、舌には感じるかどうかの微細なピリピリスパイシーまで現れる。
うーん、ズルいよこれ。
煙量は相変わらず豊か。
座って、煙を味わい、顔の周りに漂わせるようにゆったりと煙を出す。
まるでエクトプラズムだが、その煙が上昇してゆくのが勿体なく、立ち上がりながらその煙に顔を追いつかせている自分に気が付いた。
本当にアホな姿であり、人に見られたら危険だ。
人に見られない場所で1人で喫っていて良かった。
キューバ政府用だったそうだが、こんなものを喫っていて、マトモに政治ができたのだろうか。
(シグロシリーズは一般に解放された後に登場しているが)
来賓にこんなものを喫わせたら、途中で何を言っても、「うん、いいよ」と答えてくれるだろう。
これは外交に役立つ、葉巻の形をした外交武器なのかもしれない。
リング部分では、コク、旨味、甘味という順序に変化。
でありながら、芳香はまた盛り上がり、豊か。
最後に絶頂を用意してくれている、ここはこれまでの惚けてウマウマ、とは少し違い、中々に強くて、旨い。
幸せな時間は得てして早く過ぎ去ってしまうもの、もう熱くて持てなくなり、泣く泣く終了。
最後は耐熱手袋が欲しかった。

■後味
19:59、喫い終わる。
65分、なんだか、とても長く喫えてしまったようだ。
このサイズは30~40分で終わる事が多いが、旨さゆえ、レビューを一心不乱に書いていたからか、クールすぎるスモーキングになっていた模様。
レビューを書いていなければ、旨くてパカパカ喫っていただろう。
後味は、旨味、甘味、コクで中心を作り、香ばしさも微かに感じられる。
この葉巻も、後味を長くハッキリと感じさせるので、喫い終わっても飲み物を飲まず、余韻に浸るのが良いだろう
後味が大変に旨い、幸せな時間はまだまだ続く
味覚の宴は終わらない。
長時間、口直しなんてしちゃダメ


■評価:【S+】
(異次元の旨さ、旨い!甘い!若干香ばしい!香り高い!栗やナッツの風味!)
最初から最後まで、「ここが、もう少しこうだったら、更によかったのかもしれないな」が、全くない、いわば理想的な旨さ
無条件降伏
ウットリする官能的な旨さで、もはや反則だろう。
喫っていると、何でも赦せてしまう。
旨味と甘味は一体であり、木系の属性ながら、栗やナッツのような微かな香ばしさと甘味も一体であり、それら味わいの塊が風味や芳香とも合わさり、もはやなんだか分からない、一体的な次元の高い旨さを提供している
これは異次元の旨さであり、ひたすらに溺れていたくなる。
喫いながら、α波がどんどん出てくるのが分かるような、そんな全身的弛緩状態に陥ってしまった。
サイズから価格を眺めると、大変高価に映るのだが、味わってしまうと、この旨さがこの価格で味わえるのか、と、安く感じられる
同じく元政府用であり、ほぼ同一サイズ、ほぼ同一価格の、トリニダッドレジェスと比較すると、上品な旨さを提供しているレジェス、アホみたいに異次元の旨さを提供しまくるシグロ1、という感覚か。
甲乙付け難く、筆者はシグロ1の異次元感覚を好むが、場合により、優しくて上品なレジェスも喫いたくなるかも。
シグロ1は、正に常備すべき味わいである


■購入
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